高校受験を考えるときに、みなさんはどこを重視しますか？
偏差値や学科など重視する点は人それぞれだとは思いますが、学費も重視すると思います。
可能ならば学費は安くしたいという人向けにこの記事では、無料で進学できる高校を紹介します。
また、無料で通えるだけでなく、給料がもらえる学校もあります。
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無料で進学し、通える高校一覧
さっそく、無料で進学ができる学校を紹介します。
- 陸上自衛隊高等工科学校
- デンソー工業学園
- トヨタ工業学園
- 日立工業専修学校
- 日野工業高等学園
試験制度や待遇、教育内容や進路についてまとめていきます。
陸上自衛隊高等工科学校
１つ目は陸上自衛隊高等工科学校です。
神奈川県横須賀市に所在する防衛大臣直轄の教育機関です。
試験制度
試験日が１月と一般的な高校より早いことが特徴です。
受験資格
- 15歳以上17歳未満
- 男子
試験内容
１次試験
| 科目 | 形式 | 難度 |
|---|---|---|
| 英語 | 択一式 | 中学校卒業程度 |
| 数学 | ||
| 国語 | ||
| 理科 | ||
| 社会 | ||
| 作文 | 500字程度 | |
２次試験
- 個別面接
- 身体検査
待遇
この学校と一般的な高校の最大の違いは待遇です。
身分
この学校に入ると、特別職国家公務員となり、防衛省職員の一員になります。
この段階ではまだ自衛官ではありません。
手当
特別職国家公務員なので毎月、生徒手当と期末手当（ボーナス）がもらえます。
月約11万円と年２回のボーナスが支給されます。
衣食住
宿舎は無料で食事・制服・寝具は支給または貸与されます。
教育内容
一般の高校に当たる「一般教育」、専門的な技術を学ぶ「専門教育」、防衛教養や訓練を行う「防衛基礎学」の３分野に分けられます。
一般教育
普通科高校と同じカリキュラムの教育が行われます。
３年生になると「教養」、「国際」、「理数」、「システム・サイバー」、「AI・ロボティクス」の五つのコースに分かれます。
専門教育
陸上自衛隊で運用する装備品の能力を発揮させる必要があります。
将来の技術的スペシャリストとなるような教育が行われます。
科目は「電子機械工学」、「情報工学」、「総合実習」等を学びます。
防衛基礎学
一般・専門と並行して自衛官として必要な体力、気力、チームワークなどを養う教育です。
課目は法令等を学ぶ「防衛教養」と野外行動を学ぶ「戦闘及び戦技訓練」があります。
進路
３学年修了時には、提携校の神奈川県立横浜修悠館高校（通信制）の卒業資格を取得します。
卒業後は大きく分けて２つの進路があります。
一つは、士長に任官して各方面陸曹教育隊に入り、１年後に３曹昇任して部隊勤務する進路です。
もう一つは、試験に合格して防衛大学校や航空学生等になる進路です。
デンソー工業学園
２つ目はデンソー工業学園です。
愛知県安城市にあるデンソーの職業訓練施設です。
試験制度
試験日が１月と一般的な高校より早いことが特徴です。
受験資格
- 中学校を卒業する人のみ
試験内容
- 国語、数学、英語のテスト
- 生活作文
- 身体の動作、器用さテスト
- 面接
株式会社デンソーの社員としての採用試験も兼ねています。
そのため、手先があまりに不器用だと入れない可能性もあるのかもしれまんせんね。
待遇
この学園と一般的な高校の最大の違いは待遇です。
身分
この学園に入ると、仕事が免除された訓練生という身分を得ます。
手当
デンソー社員なので毎月、手当と特別手当（ボーナス）がもらえます。
月約15万円と年２回のボーナスが支給されます。
衣食住
デンソー工業学園寮を利用できます。
男子寮、女子寮に別れており、通勤バスも出ています。
教育内容
この学園は、「実技」教育、「学科」教育、「心身」教育の３本柱が基本方針とし、世界に通用する技術者の資質を育成します。
実技
普通科高校と同じカリキュラムの教育が行われます。
３年生になると「教養」、「国際」、「理数」、「システム・サイバー」、「AI・ロボティクス」の五つのコースに分かれます。
学科
工業高校科目と専門科目を履修します。
普通科目ではグローバル化に対応して英語を学習します。
また、専門科目ではモノづくりに必要な実技を学びます。
心身
社会人として必要な「人間力」を高め、仲間との協調性を学び、繋がりを深めます。
普段の学園生活で当たり前にできるようにしていき、卒業時には大きな成長が期待できます。
進路
３学年修了時には、技能連携制度による提携校の科学技術学園高等学校（通信制）の卒業資格を取得します。
卒業後は大きく分けて２つの進路があります。
一つは、高度技能者として、デンソーの職場配属される進路です。
もう一つは、選抜を受けて豊田工業大学に指定校推薦で進学する進路です。
トヨタ工業学園
３つ目はトヨタ工業学園です。
愛知県豊田市にあるトヨタ自動車の職業能力開発校です。
試験制度
試験日が１月と一般的な高校より早いことが特徴です。
試験内容
- 筆記試験（英語、数学、国語）
- 適正検査
- 面接
待遇
この学校と一般的な高校の最大の違いは待遇です。
身分
この学園に入ると、トヨタ自動車の社員という身分を得ます。
手当
トヨタ自動車の社員なので毎月、生徒手当と特別手当（ボーナス）がもらえます。
月約15万円と年２回のボーナスが支給されます。
衣食住
平山豊和寮に入寮します。
男子、女子ともに個室で、エアコン、専用デスク、ベッド、洗面台、クローゼットが完備されています。
教育内容
３年間で、「知識教育」、「技能教育」、「心身教育」を受けます。
さらに、職場のリーダーになるための基礎も学びます。
知識教育
１年次は普通科目と基礎的な専門科目を学びます。
２年次以降になると現場で必要となる専門科目を実践教育で学びます。
技能教育
２年次から各専攻科別に、原理原則と基本技能を学びます。
専攻は精密加工科、塑性加工科、自動車製造科、自動車整備科、金属塗装科、鋳造科、機械加工科、木型科の８つです。
心身教育
強靭な体と心を育みます。
団体規律訓練やマラソン、登山、遠泳、更には全員参加のクラブ活動があります。
進路
３学年修了時には、技能提携制度による科学技術学園高等学校（通信制）の卒業資格を取得します。
卒業後はトヨタの正社員として、生産部門、生産技術部門、技術部門に分かれて働くことになります。
日立工業専修学校
４つ目は日立工業専修学校です。
茨城県日立市にある文部科学省認定の専修学校です。
試験制度
試験日が12月と一般的な高校より早いことが特徴です。
受験資格
- 中学校卒業見込みか、中学校を卒業して１年以内
試験内容
- 学力試験（数学・国語）
- 面接
待遇
この学園と一般的な高校の最大の違いは待遇です。
手当
手当は出ませんが、学費と寮費は学校負担で無料になります。
入学準備金は必要となるので、注意してください。
衣食住
最低１年間は日専寮を利用します。
男女の寮は別の建物です。
教育内容
この学校の授業時間は普通学科が1940時間、専門内容が980時間、専門学科が760時間、工場実習が720時間あります。
学校での取り組み
考動アクション
学校の改善や危険箇所の修正を行ったりします。
５S
整理、整頓、清掃、清潔、躾を生徒が意識して学校生活を送ります。
RKY
リスクアセスメント危険予知を生徒全員ができるように教育されます。
学科
３つの学科があります。
電気科、機械科、溶接科のそれぞれで各技能に関連する資格を取得することを目指します。
進路
３学年修了時には、技能連携制度による提携校の科学技術学園高等学校（通信制）の卒業資格を取得します。
卒業後は全員が日立グループ、または三菱日立パワーシステムズへ入社します。
日野工業高等学園
５つ目は日野工業高等学園です。
東京都日野市にある日野自動車が運営する企業内訓練校です。
試験制度
試験日が１月と一般的な高校より早いことが特徴です。
受験資格
- 中学校卒業見込み
試験内容
- 筆記試験（英語・数学・国語）
- 適正検査
- 面接
- 書類選考
待遇
この学校と一般的な高校の最大の違いは待遇です。
身分
この学園に入ると、日野自動車に入社することとなり、社員（訓練生）になります。
手当
職場配属に向けて、経験を積むことが仕事なので毎月、生徒手当と期末手当（ボーナス）がもらえます。
１、２年生は月約11万円、３年生は月約17万円と年２回のボーナスが支給されます。
保険
衣食住
通学が困難な人向けに寮があります。
教育内容
一般の高校に当たる「普通教科」、工業系を学ぶ「専門教科」、ものづくりのプロを目指す「実習」があります。
専門教科・実習
２年生から各科に配属されます。
機械加工科、塑性加工科、自動車製造科、製造設備科の４つにわかれます。
進路
３学年修了時には、技能連携制度による提携校の科学技術学園高等学校（通信制）の卒業資格を取得します。
卒業後は日野自動車の製造職場に正式配属されます。
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この記事では陸上自衛隊高等工科学校とデンソー工業学園、トヨタ工業学園と日立工業専修学校、日野工業高等学園についてまとめました。
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