給料がもらえる大学一覧!受験経験者が気象大学校や防衛大学校を紹介

大学受験を考えるときに、みなさんは何を重視しますか?

偏差値や学部など重視する点は人それぞれだとは思いますが、学費も重視すると思います。

可能ならば学費は安くしたいという人向けにこの記事では、給料がもらえる大学を紹介します。

ちなみに、私は高校生のときに気象大学校の受験をしています。

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目次

給料がもらえる大学一覧

さっそく、給料がもらえる学校を紹介します。

  • 航空保安大学校
  • 気象大学校
  • 海上保安大学校
  • 海上保安学校
  • 防衛大学校
  • 防衛医科大学校

「大学」と「大学校」の違い

タイトルで「大学」一覧と書いておきながら、給料が貰える学校のほとんどが「大学校」です。

ここでは、軽く「大学」と「大学校」の違いについて説明します。

「大学」という名称をつけるには法律で制限されていることが厳密な違いです。

「大学校」の名称を用いるには法律で制限されていません。

基本的に、大学は文部科学省管轄、大学校は文部科学省管轄外です。

給料がもらえる理由

上記の学校の学生は国家公務員という身分をもつことになるので、毎月の給料と年2回のボーナスが支給されます。

航空保安大学校

1つ目は航空保安大学校です。

大阪府泉佐野市に本校がある国土交通省の省庁大学です。

航空保安業務のスペシャリストを養成する日本唯一の教育訓練機関となります。

試験制度

試験日が9月からと一般的な大学より早いことが特徴です。

学科は航空情報科と航空電子科の2つあります。

受験資格

  • 高校卒業見込みまたは卒業して3年を経過していない人

試験内容

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 学科試験(マーク式) 英語、数学、物理

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 
  • 身体測定 色覚、聴覚

ただし、航空情報科は物理が無い。

航空電子科は英語と聴覚測定が無い。

試験に受かる最短の道は過去問を解くことです。

航空保安大学校が気になる人は過去問を買ってみてはいかがでしょうか。

教育内容

航空情報科と航空電子科、それぞれの教育内容を紹介します。

どちらの科も研修期間は2年間です。

航空情報科

この科は航空機の安全運航を支えるのに必要な知識と技能を身につけます。

一般教養や社会教養を学びながら、国内外の航空法規を含む専門科目を履修します。

空港の業務で不可欠な航空無線通信士と航空管制等英語能力証明の取得を目指します。

座学で得た基礎知識を前提に、業務の実習を行います。

実際に空港に行く郊外研修もあります。

航空電子科

この科は航空機運航や航空管制の現場で使用されるシステムに関する知識や技術を身につけます。

一般教養と工学系の知識を学び、航空保安業務関連の理論・実技と航空業務の専門科目を履修します。

航空保安業務で使用されるシステムの多くは電波を使用するため、陸上無線技術士の免許を取得します。

学生は航空保安システムをテクノロジーで支えるエンジニア「航空管制技術官」を目指します。

進路

修了後は国土交通省の航空保安職員として、空港や航空交通管制部に配属されます。

この学校を修了しても学位は取得できません。

気象大学校

2つ目は気象大学校です。

千葉県柏市に本部がある国土交通省の省庁大学校です。

将来の気象庁幹部となる職員の養成が行われます。

給料がもらえる学校の多くは制服がありますが、この学校は制服がないです。

試験制度

試験日が10月からと一般的な大学より早いことが特徴です。

この学校は学生数が60名になるように、定員が決まっています。

卒業生が10名の場合は、10名しか学校に入学できないです。

受験資格

  • 高校卒業見込みまたは卒業して2年を経過していない人

試験内容

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 学科試験(マーク式) 英語、数学、物理
  • 学科試験(記述式) 英語、数学、物理
  • 作文試験 

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 

試験に受かる最短の道は過去問を解くことです。

気象大学校が気になる人は過去問を買ってみてはいかがでしょうか。

気象大学校の記述式は難易度が高いです。

特に、英語と数学は慣れない問題が出題されます。

過去には、物理学に関する英文や、円周率πが無理数である証明などが出されました。

教育内容

気象に関する技術と専門的知識を4年間の教育で受けます。

授業タイプは大きく分けて2つあり、教育課程と特修課程があります。

教育課程は一般的な大学のような教養科目、基礎科目、専門科目を履修します。

特修課程は気象業務の知識を深め、防災行政など幅広い知識を修得します。

地上気象観測、火山観測、本庁職場実習、地方気象台実習を行います。

進路

卒業後は気象庁職員として、本庁や全国各地の地方気象台等に配属されます。

北は稚内、南は石垣島とすべての都道府県が対象です。

この学校を卒業すると学士(理学)の学位が授与されます。

海上保安大学校

3つ目は海上保安大学校です。

広島県呉市に本部がある国土交通省の省庁大学校です。

将来の海上保安庁幹部となる職員の養成が行われる教育機関です。

試験制度

試験日が10月からと一般的な大学より早いことが特徴です。

受験資格

  • 高校卒業見込みまたは卒業して2年を経過していない人

試験内容

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 学科試験(マーク式) 英語、数学
  • 学科試験(記述式) 英語、数学
  • 作文試験 

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 
  • 身体測定
  • 体力検査

試験に受かる道は問題演習をすることです。

海上保安大学校が気になる人は問題集を買ってみてはいかがでしょうか。

教育内容

この学校では4年9か月の教育を受けることになります。

内訳は4年間が本科、6か月間が専攻科、3か月間が研修科(国際業務課程)です。

本科

本科では航海、機関、通信と3つの群に分かれて専門的な科目を学習します。

さらに、この学校ならではの科目を学習していきます。

逮捕術や武器、救急安全法を学ぶ、訓練科目、小型船舶や国際通信を行う実習科目、さらに国内航海演習をする乗船実習があります。

専攻科+研修科

この科では世界1周する遠洋航海実習を行います。

国際感覚を養いつつ、実践的な海上保安業務に関する知識を習得していきます。

進路

卒業時には日本で唯一の「学士(海上保安)」の学位が授与されます。

卒業後は巡視船の主任職員として配属されます。

希望と適正があれば、パイロット、救難隊、海猿、国際捜査官などの道に進む機会もあります。

海上保安学校

4つ目は海上保安学校です。

京都府舞鶴市に本校がある海上保安庁の文教研究施設です。

将来の海上保安庁一般職員の養成が行われます。

試験制度

試験日が9月からと一般的な大学より早いことが特徴です。

受験資格

  • 高校卒業見込みまたは卒業して12年を経過していない人

試験内容

この学校は5つの課程ごとに試験内容が異なります。

【船舶運航システム課程】

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 作文試験 

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 
  • 身体測定
  • 体力検査

試験に受かる道は問題演習をすることです。

海上保安学校が気になる人は問題集を買ってみてはいかがでしょうか。

【航空課程】

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 学科試験(マーク式) 英語、数学

2次試験

  • 身体検査 
  • 身体測定 
  • 体力検査

3次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 精神
  • 適正検査 模擬飛行

【情報システム課程、管制課程】

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 学科試験(マーク式) 英語、数学

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 
  • 身体測定
  • 体力検査

【海洋科学課程】

1次試験

  • 教養試験(マーク式) 公務員特有の問題
  • 学科試験(マーク式) 英語、数学、物理

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査 
  • 身体測定
  • 体力検査

教育内容

情報システム課程及び管制課程は2年間、船舶運航システム課程、航空課程、海洋科学課程は1年間の教育が行われます。

船舶運航システム課程

航海、機関、主計と3つのコースに分かれます。

巡視船艇の運航に必要な知識と技能、海上犯罪取締りの知識を習得します。

航空課程

海上保安庁航空機のパイロットになるための基礎教養と海上犯罪取締りの知識を習得します。

情報システム課程

通信機器の運用、管理と航行安全の知識、技能と海上犯罪取締りの知識を習得します。

管制課程

運用管制官として航行船舶の動静を把握し、情報提供、指導の管制業務を行えるように教育します。

海洋科学課程

航海の安全のために海洋データを収集、解析し、提供する海上保安官に育ちます。

進路

船舶運航システム卒業の人は巡視船艇勤務または、海上保安部署で働きます。

航空卒業の人は航空基地で働きます。

情報システム卒業の人は巡視船艇勤務または、海上保安部交通課で働きます。

管制卒業の人は海上交通センターで働きます。

海洋科学卒業の人は本庁・管区本部の海洋情報部で働きます。

防衛大学校

5つ目は防衛大学校です。

神奈川県横須賀市に本部がある防衛省の省庁大学校です。

自衛隊の幹部自衛官を養成する教育・訓練施設です。

試験制度

試験日が11月からと一般的な大学より早いことが特徴です。

受験資格

  • 高校卒業見込み
  • 21歳未満

試験内容

【人文・社会科学】

1次試験

  • 学科試験(マーク式) 英語、国語、数学or日本史or世界史
  • 小論文試験

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査

【理工学】

1次試験

  • 学科試験(マーク式) 英語、数学、物理or化学
  • 小論文試験

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査

試験に受かる道は問題演習をすることです。

防衛大学校が気になる人は過去問を買ってみてはいかがでしょうか。

教育内容

教養、外国語、体育、専門基礎と専門科目(人文・社会科学または理工学)を一般的な大学と同じように履修します。

この学校独自の教育としては、防衛学があります。

2学年からは、人社系は人間文化学、公共政策学、国際関係学の3学科の1つを選択します。

理工系は応用物理学、応用化学、地球海洋学、電気電子工学、通信工学、情報工学、機能材料工学、機械工学、機械システム工学、航空宇宙工学、建設環境工学の11学科から選択します。

この学校ならではの戦車、艦艇、戦闘機に試乗したり、8キロ遠泳、40キロ夜間行進をしたりします。

進路

卒業時には学位が授与されます。

卒業後は自衛官任官として曹長の階級を受け、次に幹部候補生学校に入校します。

防衛医科大学校

6つ目は防衛大学校です。

埼玉県所沢市に本部がある防衛省の省庁大学校です。

医師である幹部自衛官、保健師・看護師である幹部自衛官、保健師・看護師である技官に育成されます。

試験制度

試験日が10月からと一般的な大学より早いことが特徴です。

受験資格

  • 高校卒業見込み
  • 18歳以上21歳未満

試験内容

【医学科】

1次試験

  • 学科試験(マーク・記述式) 英語、数学、国語、物理or化学or生物から2科の計5科
    国語は古文・漢文を除く。
  • 小論文試験

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査

試験に受かる最短の道は過去問を解くことです。

防衛医科大学校(医学科)が気になる人は過去問を買ってみてはいかがでしょうか。

【看護学科(自衛官コース)】

1次試験

  • 学科試験(マーク式) 英語、数学、国語、物理or化学or生物
    数学はⅠ・Aのみ、国語は古文・漢文を除く。
  • 小論文試験

2次試験

  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査

試験に受かる道は問題演習をすることです。

【看護学科(技官コース)】

1次試験

  • 学科試験(マーク式) 英語、数学、国語、物理or化学or生物
    数学はⅠ・Aのみ、国語は古文・漢文を除く。

2次試験

  • 小論文試験
  • 面接試験 個別で行う
  • 身体検査

試験に受かる最短の道は過去問を解くことです。

防衛医科大学校(看護学科)が気になる人は過去問を買ってみてはいかがでしょうか。

教育内容

【医学科・看護学科自衛官コース】

医師、看護師である幹部自衛官となるべき、教育訓練を行います。

進学、専門課程で医療の授業を受け、訓練課程で自衛官としての精神、肉体を鍛えます。

【看護学科技官コース】

将来、防衛医科大学校病院に勤務する者としての知識と技術を修得します。

この学校ならではの「防衛看護学」などを学びます。

進路

卒業時には学位が授与されます。

医学科の進路は2つあり、1つは幹部候補生学校(曹長)→初任実務研修(2尉)→部隊勤務→専門研修→部隊勤務となる人。

もう1つは、医学研究科に進学する人です。

看護学科自衛官コースは幹部候補生学校(曹長)の後、自衛隊病院か衛星部隊で幹部自衛官として働きます。

看護学科技官コースは防衛医科大学校病院で看護職員として働きます。

給料がもらえる大学のまとめや

この記事では航空保安大学校、気象大学校、海上保安大学校、海上保安学校、防衛大学校、防衛医科大学校についてまとめました。

どの学校も給料がもらえるので気になる人はぜひ入学を考えてみてはどうでしょうか。

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